WEB北広島新聞会員ログイン頂きますと、画像をクリックし拡大参照が可能です。
納豆など製造販売輸出の北海道はまなす食品(北広島市北の里)は3月11日、知的障害を抱える従業員を日給制の「パートナー」から月給制の契約社員に登用しました。上司の評価が高く同僚からの信頼を得ている梶原美保さん(33)、棚田梨花子さん(23)、早坂祐太郎さん(24)の3人です。過去5人が登用されていますが、女性は初めてのことです。
入社10年目の梶原さんは納豆の盛込みを担当。「店で納豆を買っている消費者を見るとうれしくなり、安全・安心を一層心掛けるようになる」と話し、昇進を区切りに「不慣れな機械操作を学んでいきたい」と前向きです。
4年目の棚田さんは白樺高等養護学校(北広島市輪厚)1年生の時に「はまなす食品に入りたい」と考え2、3年生の時には同社での現場実習を経験。能力開発センターを経て入社しました。現在の担当部門は納豆包装で「輸出用の段ボール箱組み立てから商品入れ、封かん作業が大変。機械操作も一つひとつ確認しながらやっていきたい」と話してくれました。
早坂さんも白樺高養、同社能開センター出身で5年目。原料大豆の蒸煮部門を担当しています。文字通り蒸し暑い現場です。「夏場は作業衣が汗でびっしょり。保冷ベストを着て頑張って続けて良かった。ラインの機械を止めてしまわぬよう考え、責任感を持っていきたい」ときっぱり。
3人のうちではベテランの梶原さんは早坂さんについて「作業の連携・チームワークを大切にし、周囲に気を使い声を出しながら進めてくれる」と信頼を寄せています。
現場実習や訓練の時代から接してきた同社の萬慎一郎能開センター長は「皆さんの自立を一緒に目指し応援する会社としても大きな一歩」と3人の前進を喜んでいました。
週間ランキング
日付で探す