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佐藤靖史取締役(右端)の話に耳を傾けスクリーンに見入る札幌新陽高生の5人

北海道はまなす食品(北広島市)を札新陽高生が訪問 納豆、障害者雇用、社会のつながり学ぶ

2022/12/14 22:23
行政・産業 教育・福祉 会社訪問

 納豆製造などの北海道はまなす食品(北広島市北の里56)で1214日、札幌新陽高校の「フィールドスタディ(現地訪問学習)」が行われ、2年生5人が製造工程や障害者雇用、職業訓練、社会とのつながりなどについて学びました。

中国語で「日本製」と表記された製品を手にする生徒

 講師は同社取締役の佐藤靖史氏。会社と事業の概要、同社の特色である障害者多数雇用と経営の両立、職業訓練の役割、地域社会とのつながり、納豆の原料から製造工程・流通過程、働く人たちからの学び、障害者と健常者がともに働く環境づくりについて約2時間、映像や実物を示しながら分かりやすく解説しました。

障害を抱える従業員が働きやすい職場づくりについて実際のツールを示して説明する佐藤取締役

 新陽高生は、いくつかある候補企業の中から同社を選んでの訪問。ある男子生徒は「食べることが好きなので、食品メーカーが気になった」との理由から。納豆メーカーは初めてだといいます。講義後、生徒から「コロナ禍の巣ごもり需要で売り上げが伸びたという話が興味深かった」「社会人の言葉の中から、今のうちに国語や数学を学んでおくことの大切さを感じた」など感想が出されました。

 

生徒から活発な質問

 終盤の質問時間では「障害者を雇用する理由は」「大変な作業、楽な作業は」「コロナ禍以外の売上増要因は。さらに伸ばすには」など次々に飛び出してきました。

 佐藤取締役は「障害者多数雇用は会社設立の趣旨そのもの。特別扱いせず普通に接して働けるので居心地はいいと思う」「大変なのは機械の速さについていく作業。蒸煮工程も体を保冷剤で冷やさなければならないほど高温の室内。包装工程は比較的マイペース作業」「親会社コープさっぽろの納豆を一手に製造することになった年を境に売上が増えた。広い新工場を建て来夏移転することで稼働効率が上がる」など丁寧に回答しました。

 また「原料大豆によって製品の味は変わるか」「工程でロスは出るか」「おすすめの納豆料理は」「数ある受賞の中で最もうれしかったのは」の問いも。

対して佐藤取締役は「好みによるが、大粒の製品は大豆の味がしっかり」「容器の外見などでロスが出たら従業員食堂で自由に食べている。見込み生産が外れた時や停電が一番困る」「おすすめはチャーハン、パスタ、お好み焼きなど」「うれしかったのは2019年の全国鑑評会で【北海道ゆきほまれ大粒納豆】が優秀賞と特別賞をダブル受賞したこと」と終始笑顔で答えていました。

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