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北海道自然環境局の永仮敦善主幹(正面右)の講話をジェスチャーでサポートするフレップ(同左)

フレップ活躍 北海道庁と共同でエゾシカ題材に〈自然・生命〉出前授業 岩見沢の中学で

2022/11/25 22:11
行政・産業 教育・福祉

 北海道日本ハムファイターズのマスコットキャラクター「フレップ・ザ・フォックス」が1125日、岩見沢市立北村中学校で行われたエゾシカに関する出前授業に参加。内容をいっそう楽しく生徒たちに伝える役割を果たしました。同校の地域参観日(全校道徳)として体育館で開催。全校生徒35人と教職員10人、地域住民と保護者も参加しました。

休憩時間にエゾシカの夏毛と冬毛を比べたり革製品に触れたりする生徒・教職員とフレップ

出前授業はエゾシカ対策に取り組む北海道自然環境局と、動物をモチーフにしたマスコットが中心となり生態系・環境・共存をテーマに「EZOlogical(エゾロジカル)」を掲げ社会貢献活動を展開するファイターズが共同で取り組んでいるもの。増えすぎた野生エゾシカによる農林業被害や交通事故増加、生態系への影響、対策と利活用について学ぶ機会を提供しようと実施校を公募たところ、4校が応募しました。これまでに江別市立江別第二中学校、釧路短期大学、函館短大付設調理製菓専門学校で行い、北村中が年内最終開催です(関連記事:https://web-kitahiro.com/news/detail.php?id=495)。

エゾシカの革と角で手作りしたストラップを掲げる生徒。見事な出来栄えです

講師は同局でエゾシカ対策を担当する永仮敦善主幹。スクリーンに画像やグラフを示しながら課題と解決策を話し、フレップはジェスチャーやスケッチブックの文字でサポートし、参加者の耳目を講話内容に導いていました。北海道の取り組みはホームページ(https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/shikanohi/)に詳しく載っています。

休憩時間には角や毛皮の展示を囲み、夏毛と冬毛を比べたり革製品に触れたりして興味深げ。フレップとのふれあいタイムも見られました。

後半はエゾシカ有効利活用の一例として挙げられるクラフト体験。革と角を使ってストラップづくりに挑戦です。マニュアルが配布されているとはいえ、なかなかの難易度。完成させた生徒たちはとても嬉しそうでした。

授業後、菊地佳子校長は「身近な野生動物のエゾシカについて生態と歴史、課題と解決法、食肉を含む利活用を学び、自然や命を意識的に考えるきっかけをいただいた」と話し、生徒も「自然や動物を大切にしよう、自分だけでなく動物の命も大切にしようと思った。ストラップづくりは貴重で楽しい体験だった」と声を弾ませていました。

最後は全校生徒による「きつねダンス」。フレップとファイターズガールも生徒の真向いで一緒に笑顔で踊りました(動画あり:https://web-kitahiro.com/news/detail.php?id=583またはhttps://www.youtube.com/watch?v=rGQQHCSaGK8)。