お知らせ2022-11-01バナー広告・記事広告のご用命は「✉お問い合わせ」から 取材のご依頼・情報ご提供もお待ちしています。

WEB北広島新聞会員ログイン頂きますと、画像をクリックし拡大参照が可能です。

千歳川と常呂川それぞれの環境や住む魚の特徴を学んだ両館長トークライブ(11月20日、サケのふるさと千歳水族館)

千歳と北見の水族館がコラボ 両館長トークライブ 大人も子供も興味津々

2022/11/20 18:38
教育・福祉 くらし

 「おんねゆ温泉北の大地の水族館―山の水族館―」(北見市留辺蘂町)リニューアル10周年を記念した「サケのふるさと千歳水族館」との合同イベントが11月5-6日に山の水族館で、1920日に千歳水族館で開かれました。

 北の大地ではサケの採卵見学や千歳スタッフによるサケを知る講話、千歳では北の大地出前水族館で地域交流を図り、双方で両館長のトークライブを行いました。

㊧北の大地の水族館の山内創館長 ㊨千歳水族館の菊池基弘館長

 北の大地の水族館は、日本最大の淡水魚イトウを飼育。冬の極寒気候を利用し表面が凍った川の中を泳ぐ魚を観察できます。魚の力強さを感じる「滝つぼ水槽」や「ジャンプ水槽」、熱帯淡水魚が生き生きと成長する「魔法の温泉水槽」などが特徴。新江ノ島水族館や池袋サンシャイン水族館のリニューアルもプロデュースした中村元氏の監修で2012年に生まれ変わった魅力ある水族館です。

 千歳水族館も2014年、「清流と緑の癒し・大人も楽しめる非日常空間」をコンセプトにリニューアル。サケが主役であることに変わりありませんが、水鳥(千歳川で魚を捕る野生の)やカメレオンなど爬虫類、千歳川流域で捕獲したミンク展示なども特徴です。改装により入館者は急増。コロナ禍で激減したものの2022年はサケの遡上が過去最多となり、テレビなどで取り上げられたこともあって来場者数は以前の水準に戻りました。

㊧ミンクの展示(千歳水族館) ㊨水族館隣接のインディアン水車で過去最多の捕獲数となったサケ(同、千歳川の水中観察ゾーン)

 トークライブでは、北の大地の山内創館長と千歳の菊池基弘館長が、それぞれの環境や生息・飼育する魚たちの特徴について語り、「心洗われる緑と清流に恵まれうらやましい」(山内館長)、「リニューアルは予想以上のよみがえり。スタッフの努力と熱意が随所にみられる」(菊池館長)と互いにたたえ合う場面も。

 山内館長は、オスのカラフトマスの隆起した背部分を食べてみたところ「コラーゲンが多く美容に良さそうだが、どう料理してもまずく、もう食べたくない」と体験秘話。またカラフトマスは生後すぐに降海するので「生まれた川を覚えておらず、2年後回帰して『この辺でいいか』と川を上る。方向音痴ともとれるが、環境の良いところを選んで遡上するので資源が安定しているともいえる。面白い魚」と紹介しました。

 来場者から「サケの遡上、捕獲数が増えたので来春の放流数は増えるか」と問われた菊池館長の答えはノーです。「過去に増やして回帰魚が小型化・高齢化した反省。北洋で餌を取り合うことになり成長に年月がかかってしまった。放流数をコントロールして回帰魚のサイズと年齢が適正に戻った。全道的な決め事」と解説しました。

 1120日現在、インディアン水車でのサケ捕獲数は約555000尾で過去最多。2021年度の最終実績を約70%上回っています。ピークは過ぎましたが、捕獲は1210日ころまで続きます。