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北広島市と市民、民間、福祉関連団体などでつくる市生涯現役地域づくり環境整備協議会は8-9月、免許不要で歩道を走れる「次世代型モビリティWHILL」(電動車いす)の実証実験を市内各地で行いました。厚生労働省から委託を受ける事業で、参加市民の意見を集約しながら、2025年3月までに実用化の形を具体化していきます。
団地地域サポートセンターや交流ホームで試乗会を開いたり、JR北広島駅西口周辺のスーパーや銀行内を通って実際に買い物したり、傾斜のある住宅街バス路線を通行したりし、最終回の9月7日は10台が連なり駅前エルフィンパーク交流広場から東口スロープを下りエルフィンロード経由でFビレッジ・エスコンフィールドとの間を往復しました。
操作は簡単で、片手の指だけでほとんどすべてを安全に行えます。ひじ掛けを上にあげると横から乗り降りできます。
「初めて操作した」という市内在住の女性、出始めは恐る恐るでしたが「すぐに慣れた。恐怖感なく風が爽快。凹凸の場所で速度調整もできた」と笑顔で話してくれました。
数年後の導入イメージについて、協議会事務局では「市内に数カ所のレンタル拠点を設置しシェアする形が考えられる。キャッシュレス決済機能付きなど無人の貸し出し拠点も視野」と話しています。
実験に用いたのは「WHILL Model C2」という前輪が特殊なタイプ。エスコンフィールド内でもレンタル用に常設されています。特徴ある前輪の動きで最小回転半径76㌢を実現。混雑する場所でためらったり戸惑ったりする場面が減少します。
あわせて特別開発された高出力モーターにより、最大5㌢の段差を軽々乗り越えることができます。衝撃吸収機能もあり、でこぼこ道や長時間走行のストレスが大幅に緩和されます。シート下の大容量かごは荷物の出し入れがスムーズに行えます。
問い合わせは協議会事務局(電話011-373-7007、北広島団地地域サポートセンター)へ。
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